【関根珈琲舎】第19回 「どんぶり勘定の恐怖…」  2007/12/1記事

みなさんこんにちは、ピュアネットジャパンの関根です。

 

人生は山あり谷あり…、経営も山あり谷あり…なんてちょっと年寄りくさい感じで始まりますが、どんな商売でもずっと安泰なんてこと、なかなかないですよね…。

 

人生も経営もどちらも必ず不測の事態というのがあります。

でも今回お話しするのは不測というより自分の未熟さが招いた災いといったお話です。


ピュアネットジャパンとしてお米の仕事を始めてからこの12月で12回目の決算を迎えます。

弊社の財務管理は、私自身がソリマチ社の会計王というソフトでやっておりまして、簡単に月次決算ができるようになっています。


このように自計化の形にしたのは2000年からなのですが、それまでは、すべて税理士さんまかせでした。

当時はいわゆるどんぶり勘定、何かあったら税理士さんが赤信号を出してくれるだろうと、数字をチェックすることもなく、ひたすら営業に奔走していました。


そして1999年のこと、たったの1期(1年)で2500万円、累積で4000万円もの赤字を出してしまいました…。

急に人材を増やしたことに加えて、新規事業(団子の製造)の立ち上げで力が分散したこともあり、その年の営業不振がたたってしまった結果でした。


それでも当時の税理士さんは、そんなに厳しい事態だと途中経過を伝えてくれることもなく、決算のフタを開けたら大赤字…。

 

その時はじめて、税理士というのは税務申告が本来の仕事で、経営コンサルタントではないということを認識しました。

(ちなみに最近では、経営コンサル的なサービスをする税理士さんも増えています。)


それから先輩経営者の勧めもあり、コンピューター会計を本格的に導入することを決意しました。

実はその前にもコンピューター会計を検討したことがあったのですが、当時の税理士さんは、コンピューター会計なんてやっても無駄だと言い、さらにはウチの専用帳票じゃないと受け付けられませんと言われていたこともあって、やむなく断念していました。


翌年の2000年には、長いお付き合いだった税理士さんをお断りし、コンピューター会計で受け付けてくれる税理士さんをさがし出して、財務管理をすべて自分でするようにしました。


そうしたら会社の無駄がすごく見えるようになってきて、翌年には黒字に転換し、そして6年かかってこの大きな債務超過をすべて消すことができました


1999年当時、夜は眠れなくなる、食欲はなくなる、お酒は増える、アイディアは出なくなる、先行投資が怖くなるなどなど、今になって当時の写真を見ても何かに取り憑かれたような、とても暗い顔をしています…。


お化けが怖いのと一緒で、人間は「見えないもの、わからないもの、得体の知れないもの」が怖いんだという話を聞いたことがありますが、経営もまったく一緒ですよね。


どんぶり勘定で税理士任せにしていた頃は、ちょっとしたことで会社が潰れちゃうんじゃないか…と、不安になることが日常茶飯事でしたが、今はキチンと数字が見えるようになって、そうした不安が全くなくなりました。


どんぶり勘定の何が怖いかって、一番怖いのは「眠れない夜」でしょうか…。

見えないことほど本当に怖いものはないですよね。

私自身が、もともと心配性な性格なので、自計化したことで良かったのは、精神衛生上の問題が何より一番なんですネ!


昔、先輩経営者さんで「会社が1円でも赤字を出すのは罪悪だ」と教えてくれた人がいました。

 

この言葉にはいろいろな意味があると思いますが、私自身が大赤字を出した時は、経営もアイディアも消極的になり、性格も暗くなり(笑)悪循環になるということを身をもって体験しました…。

 

自分の経営者としての未熟さが招いた事態ではありましたが、「たとえ売上が半分になったとしても会社をつぶさない」という自信ができたのはこの自計化のおかげです。

財務や経理というのは、とても消極的なイメージがありますが、数字をしっかり把握できれば、博打ではない本当の意味での攻めの経営が可能になるのかなと思います。

 

自計化は、不況業種粗利の低い商売経営者自身の責務が大きい中小企業や小売店さんなどには特にオススメ

今の会計ソフトはかなり優れものですから、経営者自身がやっても、毎日15分程度の作業で十分、その労力以上の見返りがあるはずです。(良く眠れるようになりますヨ!…笑)

 

自計化がまだの小売店経営者様はぜひぜひ!

それではここらへんで、また来年お会いしましょう。


《2007年12月1日発行 「玄米工房情報ふぁ〜む」コラム記事 関根珈琲舎より》