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明けましておめでとうございます。 今年も面白い情報をお届けできるよう頑張りますので、何卒よろしくお願い致します。


 さて今回は、誰もが日本一美味しいと思っている魚沼コシヒカリについての話題です。
私がお米に関わった15年間の経験からの見解も織り交ぜてお話しします。

 

 さて2002年のこと…。
当時、次々と出てくる偽装事件の影響でしょうか、松坂牛ブランドの畜産地域を限定するという話題がTV等で報道されていました。
 指定された地域内で一定期間飼育された牛は、松坂牛として高価な値段で市場流通されるという話。
その地域に入っているか、外れているかで牛の価格は雲泥の差があるそうです。
 この一報を受けて、牛たちと共に指定地域内に引っ越しをした畜産農家もいるとか…。
 またこれとは逆に古くから松坂牛生産農家として良質の肉牛を出荷していた生産者が指定地域から外れてしまったことで、松坂牛ブランドは外され、出荷値段も大暴落との話でした。

 

確かに水や気候風土など、牛の飼育に合った土地柄というのもあると思うのですが、味や品質を維持するためには、むしろ飼育の仕方や、与える飼料、あるいは牛の品種などの方が大事だと思うのです。

 この話題を耳にした時、畜産の流通も「お米と全く同じ問題点」を抱えているのだという事に気づきました。

 

 お米は、「魚沼産」だから、「秋田県産」だから、「新潟米」だから、美味しいといったイメージは誰もが持っています。  俗に言う「産地銘柄信仰」というやつです。
松坂牛、米沢牛のように、牛肉と全く同じですよね。
産地で相場が全く変わってしまうわけです。
だからこそ今話題の偽装事件が後をたたないのかもしれませんね。

 さて美味しいお米はどこが違うのか?
実は先ほどお話しした牛と全く同じ…。
 産地よりも栽培方法や、肥料、品種の方がずっと、ず〜っと大切なんです。

 美味しいお米の出来る条件として、ある専門家は
「①種」、「②人」、「③自然」の順に重要だと指摘しています。
 ①の「
」というのは、コシヒカリやあきたこまちといった良食味品種を選ぶことがまず重要ということ。

 そして次に重要とされる②の「」というのは、土作りや施肥設計(散布する肥料の内容や、量、まく時期などを決めること)などを含む生産者の栽培技術を指します。
 最後に気候風土や天候条件など、③番目の「
自然」ということになります。

 

 ところが平成7年までは、一部の例外を除いて、農家が消費者やお店に直販することは法律で禁じられていました。
要するに、それまでは②の「人」でお米を選ぶことができなかったわけです。
各産地ごとに、銘柄を分けるしか方法がなかったんですね。
ですから「秋田県産」とか「新潟県産」で判断するしか方法がない中で、できた産地銘柄ブランドだったわけです。

 

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 お米の味は、生産者の作り方で本当に違います。
ちょっとした魚沼産米より、埼玉や茨城の上手な生産者が作ったお米の方が美味しかったなんて話は当たり前にある話しです。
お米を買うときは、ぜひ作り手に着目してみて下さいね。ではではまた来月!

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