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そんな心配にお応えして
生産者自身が自主的に放射線検査を受け、「未検出」の証明をもらったお米40アイテム。
さらに検出限界値1Bq以下という精密検査で「未検出」証明をもらっているお米も13アイテムご用意しています。
(2012年1月7日現在)
→放射線検査で「未検出」証明のあるお米一覧はこちら
→1ベクレル以下の精密検査で「未検出」証明のあるお米一覧はこちら
2011年3月11日の東日本大震災による福島第一原発事故で、食料品の放射能汚染が大きな心配事になっています。
ましてお米は毎日食べるものですから、その心配もなおさらのこと。
福島県福島市や伊達市などの中通り地方で、23年産の新米から国が定める暫定基準値500Bq/1kgを超えるセシウムが検出されたとのニュースも報じられました。
これまで、有機栽培、無農薬、減農薬など、安全性の高いお米を専門に卸売をしてきた私共にとって、この放射能汚染の問題は、とても大きな心配事でした。
23年産米の収穫前には、「もしかして売ることができるお米がなくなってしまうのでは…」と、幾晩も眠れないほどの心配をしました。
平成22年夏、お付き合いの生産者には全件、放射能汚染の心配にどのように対応するかを問い合わせました。
まずこの段階で一つ安心できたことは、お付き合いの生産者の大半が、自分のお米を自主的に放射線検査に出すという返事が返ってきたことでした。
しかしこの段階で、私は東北、関東、もしかしたら北陸や、さらに西の地域まで、かなりの割合で放射能が検出される事態になるのではないかと考えていました。
国の暫定基準値は1kgあたり500Bq以下となっていましたが、こんな高すぎる基準値では話になりませんし、
何ベクレル以下ならこれまでと同様の安全性が保てるのか。
原発事故前でも自然界に放射線はあるというし、そもそも放射能がまったく検出されないお米が出てくるものなのか…
本当に心配でした・・・
仮に全国各地から放射能汚染されたお米が続出した場合、何ベクレル以下なら安全と言えるのか、未知のジャンルですから、本当に悩みました。
そんな中で、知人から教えてもらい原発事故直後から毎日チェックしていた中部大学の武田邦彦先生のブログ(http://takedanet.com/)は、心配性の私には大きな支えとなりました。
23年産収穫直前の段階では、生産者でもそれぞれに考えが違い、もし放射線が検出されたとしても国の暫定基準値である500Bq以下/1kgであれば、出荷したいという生産者もいました。
しかしながら、武田邦彦先生のブログで判断する限りは、数十ベクレルだって安全とは言い切れません。
わずかな数値であっても放射線が検出されれば、胸を張って安全なお米だと販売することはできませんし、お客様には、選んでいただくこともできないでしょう。
もちろん本音を言えば私だって食べたくありません…。
そのように考えが至った段階で、放射能汚染が考えられる地域の生産者さんには「ぜひ、自身のお米を放射線検査にかけて欲しい」とお願いをしました。
さすが安全性を重視して真面目に米作りをしてきた生産者さん、大半は気持ちよくOKしてくれました。
でも全てではありませんでした…。
実はこの放射線検査の件で、お付き合いできなくなってしまった生産者さんもいます。
十数年のお付き合いでありながら、取引量もあまり多くなかったため無理強いするわけにもいかず…。
そして23年産米収穫時期がやってきました。
この頃には「私の仕事は、ここまで安全性を売りに支持されてきたのだから、安全性に疑問が残るものは断るしかない」という決断ができていました。
食管法改正で農家直取引が認められた1996年から、どこよりも先駆けて「生産者の顔が見える安全なお米」を商売として、それで支持されてきたんだから、生産者に義理立てしてそれを曲げたら「そもそも存在しなかったのと一緒だ」と考えました。
「安全性を第一に考える生産者さんなら、話せばきっとわかってくれるに違いない。」
でも実際に放射線が検出された場合のことを考えると、とても重たい気持ちになりました…。
「今年は取り引きできません。」と言ったら、がっかりするだろうなあ…。
「十数年お付き合いして、オタクを頼りにしてきたのに。ひとでなし!」なんて、言われちゃうかもなあ…。
しかしながら、収穫後、生産者から放射線自主検査の報告が来るたびに、この心配が徐々に安心に変わってきました。
相次ぐ放射線検査「未検出」の報告に、何度胸を撫で下ろしたことか…。
あっちもこっちも放射線が検出されるという事態にならなかったことが本当に何よりです。
現在、標準的なお米の放射線検査は、検出限界値が20ベクレル以下となっています。
これは、仮に5Bqとか10Bqとか、要は20ベクレルに満たない放射線は、あったとしても「未検出」の結果が出てしまうということです。
現在、この曖昧さが一部問題視されている向きもあります。
雑誌「AERA」2011年9月19日号にも、コメ汚染「基準デタラメ」という記事が紹介されています。(右写真)
20ベクレル以下の検査だからといって、どのおコメも15Bqとか18Bqとか高い数値だというわけではありませんので、あまり神経質になりすぎることもないのかもしれませんが、検査機関に確認してみたところ、実は検査時間を少し余計にとれば、どこでも5Bq以下程度の検査はできるのだそうです。
要するに効率の問題なんですね…。
「5Bq以下の検査を標準にしてくれればもっと安心できるのに!」
まだ検査機器が足りないのでしょう…。
早く充実した体制を整えて欲しいものです。
また検査機関によってはゲルマニウム半導体検出器というものを使って、検出限界値1ベクレル以下という精密な検査ができることもわかりました。
これを生産者さん達に伝えたところ、さっそくこの精密検査を受けてくれた生産者さんもいます。
この1Bq以下の精密検査で未検出の証明をもらったおコメは、
現在13アイテムご用意することができています。(2012年1月7日現在)
各地の自治体でもお米の検査結果を発表していますが、まだまだ不十分…。
一番心配な福島の重点地区(予備検査で200Bq以上のセシウム検出があった所)でさえも、15ヘクタールに1〜2点のサンプル検査しかしていません。
15ヘクタールというと、東京ドーム3個分以上の広さです。
柏などホットスポットが確認されている千葉県でも、70ヘクタール(東京ドーム約15個分)に1点の検査だそうです。
こんな状況である限りは、やはり生産者ごとに自主検査をしない限り、安心は得られないでしょう。
最近では、暫定基準値の改定も報道されていますし、福島の中通りでは1月中に全戸検査をするという情報も入りました。
私たちの不安や疑念が晴れ晴れと解消するよう、早いうちに厳格な基準や検査体制を整えて欲しいものです。
自治体や政府がそうした体制を整えてくれるまでは、私たちが「安心」して消費者の皆様に選んでいただけるよう、頑張って「安全」を確保して行きたいと考えています。
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