混植栽培への取り組み

「混植栽培」ってご存知ですか?
稲の力を引き出すとってもユニークな栽培方法です。

とても面白い栽培方法なのですが、北海道の一部を除き、ほとんど実行している人はいません(理由は後ほどお話ししますね)。

この混植栽培、私たちは2018年から生産者さんと有志販売店さんに協力していただき取り組み始めました。

2018年産の混植栽培米を生産してくれるのは・・・
栃木の斎藤克之さん!
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いや〜、本州ではほとんど実践する人がいない混植栽培をよくぞ引き受けてくれました!


ところで「混植栽培」とは・・・?

文字通り、種もみの時から違う品種を混ぜて同じ田んぼに一緒に植える栽培方法です。

「種を混ぜる」というところから「ブレンド米」と混同されがちです。

ですが「混植栽培」は稲の力を引き出し、健康に強く育てることにより、農薬資材等の削減、食味向上、収穫量向上などの効果を狙うもので、ブレンド米とは元々の発想が違います。

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【春の種まき。このとき既に数種類のタネが混ざっています。】

なぜ、「混植」することで稲が健康に育つのか?
それは次のような理由からだと言われています。

1.どの病気・害虫に強いのか、弱いのかがそれぞれの品種で違うので、
特定の病気などが大発生しにくくなる

2.違う品種が成長を競い合うため、生育がよくなる。

3.稲穂の高さは品種により違うので、高さがばらばらになり、高い稲を低い稲が支えることにより倒伏しにくくなる

4.高さがばらばらなので穂波が立体的になり光合成がしやすくなる

このようなメリットは公的な試験場などで検証されたわけではありませんが、
実践している農家さんは効果を体感している人が多く、農業専門誌「現代農業」に何度も特集されています。

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【8月の混植田んぼ。一見普通の田んぼのようですが・・・】

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【よく見ると背の高い稲、低い稲、ノギ(穂先のヒゲのような突起)がある稲、
ない稲があり、
違う種類の稲が混在していることがわかります】


では、そんなに優れた栽培方法なら、なぜ広く普及していないのか???

なぜでしょう・・・?

お米屋さんならお気づきかもしれませんね。
そう、出荷する時に「銘柄が出せない」からです。

今の流通制度では米穀検査を受けて品種を特定しなければ、品種名を袋に書くことができません。
混植栽培米は当然品種名を書くことができません。

これは流通上大変不利です。流通にのせられないお米(=売れないお米)を農家さんは作りません

「混植栽培」は現在の流通制度に大変なじみにくい栽培方法なのです。


ですが・・・

ですが・・・

農家直送なら販売できるんじゃないか?

せっかく「いいもの」が取れるんだったら、そのまま販売しちゃえばいいんじゃないのか?

美味しいものだったらお客さんは喜ぶんじゃないか?

お客さんに話をしながら売ればいいんじゃないか?

ていうか、話のネタになって逆に面白いんじゃないか?

これって、米屋じゃないと売れないお米じゃないのか?

米屋だからこそ売るべきお米じゃないのか?

いいじゃない!混植栽培米!

というような流れで今回の取り組みに発展しました ^^;


ですが、生産者 斎藤克之さんにとっては経験のない栽培をするだけでも大変なリスクなのに、さらに販売のリスクまで背負わせるわけにはいきません。

生産された「混植栽培米」は有志販売店さんに協力していただき、全量買い取ることで話がまとまりました。斎藤さんにも有志販売店さんにも本当に感謝です!

ということで、2018年産から斎藤克之さんが作った混植栽培米の実験販売が始まります。
有志各販売店さんはそれぞれ好きなネーミングを考えてオリジナル米として販売する予定です。

ちなみに、2018年産は「コシヒカリ」「なすひかり」「ミルキークイーン」の三種混植栽培です。

「面白そうだな、うちでも販売してみたい!」という店舗様がいらっしゃいましたら、ぜひお気軽にご連絡下さい(担当:関根康展 050-3555-1639 yasu★ecome.jp ←★を@に変えて下さい)

わからないことがございましたら、担当者がお答えいたします。
また、若干ですがサンプルのご用意もございます(お米代、送料実費)。

但し、お申し込みは2019年産であれば2018年末で締め切りになります(全量買取で行っているため、作付計画時に数量を決定しなければなりません)。

また全量買取のため、お申し込みいただいた数量はキャンセルできません

そして、田んぼ一枚単位での作付け契約となるため、数量がご希望に添えない場合や、作付をお願いするほどの数量がまとまらない場合、いただいたご予約がキャンセルとなる可能性もございますので、あらかじめご了承下さい。

いろいろありますが、「お米屋さんならではの超レアなお米」混植栽培米
ぜひお取り扱いをご検討ください!


今後も、生産状況・販売状況など、折に触れて報告させていただきます。