30kgの米袋をそのまま使う方法

店頭精米店で良く見かけるのが、30kg米袋の口を開けて、そのまま店頭に並べる方法。

30kg米袋.jpg

この方法は、確かにお金もかからず、産地から届いた袋をそのまま見せることでお米の中身についての信頼性があるようにも思えますが、見た目にはやや衛生感に欠け、買い手側の視点に立つと、あまり良いとは言えません。

 

店頭精米販売スタート時には精米機等の設備が多少かかるので、予算がない場合は、まずこの30kg米袋での陳列でスタートするのも手ですが、店頭精米販売を柱にしようと思うのであれば、早期に消費者視点を意識したコーナー作りを考えることをオススメします。

メーカー製の玄米ショーケースを使う方法

玄米の陳列箱は、メーカーでも製造販売していますが、価格は非常に高価です。

たとえば下記のような6槽の玄米ショーケースで476,000円。

1槽に90kgの玄米が入るようになっています。 

メーカー製玄米箱図_s400.jpg

同メーカーでは、4槽〜8槽までのショーケースを取り揃えています。

 

ユニット価格

1槽当りの価格

 4槽

326,000円

81,500円

 5層

413,000円

82,600円

 6層

476,000円

79,333円

 7層

578,000円

82,571円

 8層

653,000円

81,625円

ということで、結構な費用がかかります。

なぜこんなに高いのかと思いますが、おそらく受注発注で、注文があってから制作をしているのでスケールメリットが出ないということではないかと思います。

大工さんに特注で作ってもらう方法

この値段でしたら、大工さんに頼んで自分の好きなように作ってもらっても、おそらく値段はほとんど変わらないでしょう。

 

そこで大工さんに制作してもらうというのも一手です。

お店のスペースに合わせることもできますし、知り合いの大工さんがいれば安価で制作してもらえる可能性もありますね。

玄米箱_s200.jpg

ニレ合板を使って
作った玄米箱。

幅38cm×奥行57cm
×高さ70cm(本体高63.5cm+キャスター高6.5cm)

玄米が約80kgほど
入る大きさです。

ちなみに大工さんに頼んだ場合の制作費は、材料や個数によってもずいぶん変わりますが、1個当たり、おおむね2万円〜5万円くらいで制作できるかと思います。

 

この時に気をつけなければならないのは、材料に使用する木材の種類です。

米を入れることを考えると、材料に 防虫、防カビ、防湿効果のある桐がベストかと思いますが、材料費が高く、1個当たり5万円以上についてしまうかと思います。

桐を使うことのメリットと、価格を比較して考えると、決してコストパフォーマンスが良いとはいえません。

予算があり余っているなら話は別ですが、私のこれまでの経験からいいますと、桐でなくても十分です。

私は、楡(ニレ)合板を使って制作したことが何度もありますが、楡は材質が硬くくなかなか良いかと思います。

合板といっても、表面の仕上がりはツヤがあってGoodですが、合板の継ぎ目は好みがあるかもしれませんね。

楡の場合の価格は大きさにもよりますが、3万円前後で出来るかと思います。

 

スプルースなどは避けたい木材です。

木目はとてもきれいですが、材質が柔らかいので、ちょっとぶつけただけでもすぐに傷がついてしまい、1年もすると、とても汚らしくなってしまいます。

また、松はヤニが出ることがありますので、避けたほうが無難です。 

 

玄米が少なくなった時に、玄米箱を持ち上げて残った玄米を開ける作業も考えると、あまり重すぎる材質も考えものです。

木材については、お米を入れることを説明し、大工さんとじっくり相談してみることをオススメします。

ポイントは、硬い材質で、あまり重すぎない、ヤニがでない、店頭に飾るので木目がきれいかどうかなどをチェックすると良いかと思います。


また営業時間外のネズミ対策として、フタをつけることは必須。アクリル板のフタなら玄米が見えるので営業中もしたままで衛生的です。

また箱の底にキャスターをつけておくと場所の入れ替えや、玄米の補充時にとても便利です。

市販品を使う方法

市販品の器を使うのも非常に良い方法です。

市販品は量産されているもので体裁も良く、比較的安価で揃えられるものが結構あります。

そうした市販品にひと手間加えてオリジナリティのある玄米ショーケースを考えるのも楽しい作業です。

 

【アイディアその1】米揚げザル+味噌樽

これは、あるデザイナーさんにヒントをいただいて私の主宰する玄米工房グループで定番に使ったアイデイアです。

そのデザイナーさん曰く、「買物に来るお客様は女性が中心。そうした女性が好むのは丸いフォルムだったり、民芸調のかわいい装飾を考えるべきです。」とのこと。

 

そして「米揚げザル」を、玄米ショーケースの容器として使用してみました。

 

いくら「米揚げ」のザルだとはいっても、竹の目に玄米が詰まったりするので、最初は、北海道で使う60kg用米袋を中に敷いてみました。

 

これはやはり袋なので見栄えも良くないし、あまり使い勝手が良くありません。

 

次に竹ざるの中を和紙でコーティングしてみましたが、これも汚れた時に洗うこともできませんし、虫が食ったりで失敗。

米揚げザル+味噌樽_w240.jpg

 

それで次に考えたアイディアが、米揚げザルの中に味噌樽を入れて利用する方法。

これは大正解!!

 

三角蓋も付いていて、衛生的ですし、あまり売れない商品は、上げ底用中子も付いているのでとても便利です。

 

ただし目一杯に入れても25kg程度しか入らないので、玄米を置いておけるバックヤードが多少必要になります。

 

米揚げザルも味噌樽も共に、5,000円〜6,000円程度。合わせても1万円程度と安価で揃えることが可能です。

 

ただし米揚げザルは職人さんが少なくなっているとのことで、すぐに数をそろえることが出来ない場合があります。

また大きさがそれぞれ微妙に違ったりします。

 

味噌樽と組み合わせて使う場合は、それぞれの大きさをしっかり精査して購入することをオススメします。 

また味噌樽の方も今は需要が少ないので、製造メーカーがあまり作っていないようです。

米揚げザルと味噌樽どちらも、東京都台東区かっぱ橋商店街のオクダ商店で取り扱っているようです。

米揚げザルだけでしたら千葉県成田市の藤倉商店のWEBサイトでも購入できるようです。

米揚げザル+味噌樽_s400.jpg
杉樽.jpg

【アイディアその2】杉樽を使う

杉樽には、漬物樽、味噌樽、酒樽などがありますが、閉店後のことを考えると上蓋つきの味噌樽が利用しやすいでしょう。

(閉店後などフタをしないとネズミに入られる恐れがありますので…。)

72(高さ55cm、直径50cm程度)のもので25,000円以上と、やや高価です。

頑丈で、大きさは申し分ありませんが、比較的場所をとることと、やや重たいのが難点です。

見栄えについても、お米というより、お酒や味噌というイメージが強く感じられる器です。

 

杉樽は、千葉県野田市の中央容器株式会社で販売しています。TEL、FAX、Eメール等で発送もしているようですので、詳しくは中央容器株式会社のホームページをご参照下さい。

 

【アイディアその3】おひつを使う

「おひつ」はまさしくごはん用の器ですから、お米を入れるにはイメージぴったりです。

ただし、一番大きなものでも、4升用(直径39cm、高さ27.5cm程度)くらいまでと、あまり大きなサイズのものがないため、米揚げザル同様、入りきらないお米をストックするバックヤードが、多少必要になります。

おひつ.jpg

また価格は、4升用で23,000円程度と、やや高価です。

価格と使い勝手を合わせて考えると、すべてをおひつで揃えるのは、あまり現実的でないかもしれません。

黒米や雑穀など、一部の特殊商品を小さいおひつで陳列するなど、お洒落で良いのではないでしょうか?

小さいおひつなら数千円程度からあるようです。

参照サイト→志水木材産業株式会社のホームページ

静岡茶箱_w200.jpg

静岡の茶箱

【アイディアその4】茶箱を使う

これは、ありそうで意外にない方法。

 

少なくとも私が知っている限りでは1件も見たことがありません。

 

見た目も素朴でなかなか洒落ています。

 

サイズも小さいものから大きいものまでいろいろあり、価格も手ごろです。

 

小さいものは1kg用(225×160×170)で1900円から、大きいものでは40kg用(680×435×490)で16,800円という安さ。

茶箱の中_w200.jpg

茶箱の中味はトタンの内張りが施してあります。

ただし注意しなければならないのは、もともとお茶という軽量のものを入れるために作られたものですので、お米を入れる量や、箱の大きさにもよりますが、強度にやや不安があります。

 

場合によっては多少の補強が必要になる可能性もありますが、大きさ、価格、見栄えを考えると玄米ショーケースとしての茶箱の利用は、とてもよい選択だと思います。

 

さらには、もともと湿気に弱いお茶を入れるためのものですので、トタンの内張りがしてありフタを閉めれば、しっかり密閉されることがもう一つのメリット。

お米の品質管理上も、閉店後のネズミ対策にも大きな利点です!

京都茶箱_w200.jpg

京都の茶箱


茶箱には「静岡の茶箱」と、「京都の茶箱」の2種類があって、箱にクラフト紙の帯が貼ってあるのが静岡茶箱、そうでないのが京都茶箱です。

 

どちらにするかはお好みですが、箱が汚れた時にオイルステイン塗装などでリニューアルすることも視野に入れると、私個人的には、京都茶箱がオススメです。

参照ページ→(有)福山堂製茶のホームページ

 

(2009年12月15日 文責:関根弘幸)

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