【その11】最後に…

新食糧法が施行されてから、すでに10年が経過しました。

 ここでお話し致しました通り、明らかにこの法の改正が、消費者に目を向けた米作りの日の出となったわけですが、長い米の歴史の中では10年の歳月も「たかが10年」と言わざるをえない状況にあるのも事実です。

 それだけ日本の生産者は、収量追求型の工場生産的農業に浸りきってしまったわけで、自助努力も要らず、労力も軽減できる「農薬、化学肥料に頼り切った農業」からの脱却は容易ではありません。

 ですから、ここでお話し致しました従来型の農業は、過去の遺物ではなく、今も尚、日本中の大多数の生産者が当たり前に行っているのが現状です。

 しかしながらこういった農業は、単に食味の低下だけでなく、環境破壊や、食の安全性、さらには生産者自身の健康さえも脅かし、自然の生態系さえも破壊してしまいます。

 NPO法人「農と自然の研究所」代表の宇根豊先生によれば、無農薬米のごはんを茶碗1杯食べてもらうことで、1匹の赤とんぼと、5匹のアメンボと、7000匹のミジンコが救われると言われています。

 ホタルやめだかが当たり前にいる日本を懐かしいと思ったら、ぜひ本物のお米を伝えていただき、最前線で頑張る生産者さん達を応援していただきたいと思うのです。

 さて自分なりに要約したつもりでおりましたが、結果的にずいぶん長ったらしいレポートとなってしまいました。

 私自身、前向きな生産者たちとお付き合いする中で、たくさん感動し、自分でもお米が作ってみたいと思うほどになってしまいました。

 もっともっと語りたいことはたくさんありますが、まずは「本物のお米に出会いたい」「本物のお米に力を入れて行きたい」という方を応援したいという一心でレポートをまとめてみました。

 もちろん、ここにレポートしたことがすべてではありませんし、私自身まだまだ不勉強な点もありますので、ご意見などございましたら是非お聞かせ願えれば幸いです。

 またわからない点などございましたら、ご質問いただければできうる限りのご回答はさせていただきますので、ご遠慮なくご連絡下さいますよう、よろしくお願い致します。