こんにちは。ピュアネットジャパン株式会社の関根弘幸です。
私の自宅にはトイレ文庫があります…。お気に入りの本はなぜかそこに収納されることになっています。
途中で本棚に戻されるもの、本棚からトイレ文庫入りするものある中で、ずっとトイレ文庫にあるとってもお気に入りの本があります。
それは…「ユダヤ最強の成功ノート」…。
恥ずかしながら、何かこんな感じの自己啓発本か、ビジネス書みたいなのが多いんですね…。
少しは小説でも読めばいいのに、何か心に余裕が無いんですかね…。(笑)
ところでこの本、国を持たない流浪の民族であるユダヤ人の生きる知恵から成功法則を学ぼうという本なのですが、何と20世紀のノーベル賞受賞者の20%、世界の億万長者の15%はユダヤ人なのだそうです。
あのアインシュタインも、経営学の神様ドラッガーも私の大好きなサイモンとガーファンクルもユダヤ人なんですね…。
ユダヤ人の人口は世界人口の0.2%ですから、ノーベル賞の20%も億万長者の15%もちょっと驚きの数字ですよね!
さてさて、今回は、私もなるほど〜と唸ってしまった、そのユダヤ人の「付加価値」についてのお話しです。
私たちは良く何かにこだわった商品そのもの自体を「付加価値のある商品」と言いますが、付加価値商品だからって店頭に置いておけば売れるものではないですよね。
それで説明が必要になるわけで「要説明商品」なんて言うこともあります。
ところが、その説明が上手くできないとまた売れないわけで、そこで、エモーショナル(感情に訴える)マーケティングが必要だとか、体験を売れとか、コンサルタント諸氏は力説するわけです。
要するに「モノ=付加価値」で、「ことば=マーケティング」となっているわけですが、これがユダヤ流に言うとちょっと見方が違います。
ユダヤ人は、モノ=付加価値とは考えないようなんですね。
「モノ自体には価値がなく、モノとモノゴトとコトバとが三位一体となって初めて価値が生じる」とユダヤ人は考えるそうです。
ちなみにヘブライ語で「ダバール(ことば)」の意味は、コトバ・モノ・モノゴトの3つの意味を包摂しているそうなんです。面白いですね!
さて、コトバがモノに価値を与える本質だと見抜いていた彼らは情報に自然に敏感になったと言われていますが、その証拠にニューヨークタイムズの社主も、イギリスの世界的通信社ロイターの創立者もユダヤ人なんですね。
きっと情報だけでも売るのに十分な付加価値があると考えたんでしょうね…。
日本では、エモーショナルマーケティングの本が大ベストセラーになったりしますが、ユダヤ人はもしかしたらそんなマーケティング理論を勉強せずとも、その「モノ」を売るための「コトバ」というものに対して卓越した感覚があるのかもしれませんね!
ちなみにユダヤ人でトップに上がる人物は、サラリーマン出身よりも、自分で事業を始めた独立自営タイプに多いそうです。
日本人に生まれたのはとても幸せなことですが、そうした日本でも競争が激化する中、商売で勝ち残っていこうと思えば、恵まれない境遇でもしっかり勝ち残ってきたユダヤ人の知恵にはもしかしたら学ぶべきことも多いのかもしれませんね。それでは、また来月!
《2006年11月1日発行 「玄米工房情報ふぁ〜む」コラム記事 関根珈琲舎より》