こんにちは、ピュアネットジャパンの関根です。

毎日、暑い夏日が続きますね…。


さて今回は、関根珈琲舎の名に相応しくコーヒーの話題です。
先日、「
おいしいコーヒーの真実」という映画を見てきました。

1杯のコーヒーから、多くの問題を抱える今の世界のしくみが見えてくるような、なかなか考えさせられる映画です。


全世界で、1日あたりの消費量は約20億杯

世界市場においての年間売上高は800億ドルを超え、石油に次いで、第2位の取引規模を誇る超巨大マーケット、それがコーヒーの市場です。

200908一杯のコーヒーの真実


舞台となるのはコーヒー発祥の地エチオピア

コーヒーの原産国で、世界でも高品質のコーヒーを産出することで知られている国です。

エチオピアでは、コーヒー輸出額が、国全体の輸出額のなんと67%を占めており、5人に1人はコーヒーで生計を立てているというコーヒー大国です。


 世界の巨大マーケットに、良質なコーヒー豆を輸出するエチオピアが、実は毎年700万人もの緊急食糧援助を受けているということを、皆さんはご存知でしたか?


 大手コーヒーチェーンのトールサイズのコーヒー、1杯、330円のうち、コーヒー農家に支払われる金額はいくらか?

実は、わずか3円から9円ほど…。割合にして1%から3%程度なのだそうです。


コーヒーの相場は、ニューヨーク商品取引所での先物取引で価格が決まります。

そしてコーヒー市場を支配しているのは4つの多国籍企業

コーヒー豆の価格は、産地の収穫量や生産者側の事情には、まったく関係なく推移します。


先のエチオピアを例にとると、コーヒー豆1kgの生産者手取り価格は2ブル、日本円で約40円
手作業で行う
コーヒー豆の選別でも女性が1日8時間の労働をして、たった0.5ドルの日給しか得られないのだそうです。


映画の中では、エチオピアのコーヒー農家7万4千人を束ねる農協連合会の代表タデッセ・メスケラ氏が、農民のために公正な取引(フェアトレード)を求めて世界中を飛び回る姿が映し出されています。


この映画の製作者は、コーヒーだけでなく、自由貿易の名のもとに、食糧危機の原因ともなっている世界的な問題を、身近な1杯のコーヒーから考えてもらいたいという意図で制作したとのことでしたが、映画では、WTOによる貿易交渉で「先進国」対「途上国」という、対立要因についても触れています。


アメリカや、EU連合などの先進国では、自国農家に多額の補助金を出し、その補助金に支えられたバカ安の農産物を海外に輸出するものだから、途上国では、とても競争できない価格になってしまいます。

 

そうして先進国が輸出シェアを奪い途上国では、ますます飢餓を招くといった構図ができてしまうというわけです。


ちなみに、エチオピアのコーヒー輸出シェアは、全世界でたったの1%程度。

これが2%になるだけで、現在緊急支援を受けている援助額の5倍に相当する700億ドルを創出できるのだとか。


世界的にも、ますます格差社会になっているというわけなんですね…。
お米のように生産者の顔が見える珈琲工房って、できないかなあ…。

産地は外国だし、英語できないしなあ〜。


いやいや、日本が、海外からの輸入を減らすことも、世界的な食糧危機の回避になるのですから、私たちは、日本の自給率アップに貢献できるように頑張ることにしましょう!


さて映画「おいしいコーヒーの真実」は、現在、全国各地で上映しているようですので、よろしければぜひ1度、見てみて下さいね。

詳しくは「おいしいコーヒーの真実」公式サイトで。

http://www.uplink.co.jp/oishiicoffee/


それでは、また来月!

《2008年8月1日発行 「玄米工房情報ふぁ〜む」コラム記事 関根珈琲舎より》

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