第46回「栽培技術の違いが美味しいお米を作る」その3有機栽培はおいしいのか? 2010/7/1

 こんにちは!

ピュアネットジャパン株式会社 社長の関根弘幸です。 

前回に引き続き、今回も、お米を美味しくする生産者の技術の違いを

ご紹介したいと思います。 目次はこちら 

 

皆さんは、有機栽培米にどんなイメージを持っていますか?
 なんとなく「安心、安全」「体に優しい」「地球に優しい」「価格が高い」などの

イメージをお持ちではないかと思います。

 では、果たして味はどうなのか。

安全なのはいいけれど、せっかく高いお金を出して買うのだから、

まずいお米では、ちょっと困りますよね。

 ところが「有機栽培米は、あまり美味しくないんだよ」という意見を持つ人が

時々いるんです。

 有機栽培米を扱い始めた当初、「有機栽培米の味」が一般のお米と比べて

美味しいのか、まずいのかというのは、私共にとっても、とても大きな関心事でした。

 

 さて有機栽培米は、美味しいのか、それともまずいのか。

結論から申し上げますと「美味しい場合もあり、まずい場合もある」と、いうことです。

えっ、答えになっていない?

確かにそうですね…。

 

要するに「作る人次第」という事なんです。

これが、有機栽培米は美味しくないという人がいるワケですね…。

 

 一般の栽培に比べて、有機栽培は技術の差が、味の差になってしまう確率が

高いのです。

 生産者は、稲の状態を毎日観察し、生育状況にあわせて、その都度必要な

肥料を与えます。

 一般栽培で使う化学肥料であれば、どの程度の養分が入っているかも

わかりますし、稲が直接吸収できるので、すぐに効果が期待できます。

 ところが有機肥料の場合は、土中の微生物が分解してくれないと、

稲が養分を吸収することが出来ませんし、どの程度の養分が入っているかも

判断が難しいのです。

 

 人間で例えると「化学肥料=サプリメント」、「有機肥料=食べ物」と思うと

わかりやすいかもしれませんね。

 サプリメントは、飲めば栄養分が体に直接吸収されますが、食べ物は

体の中で分解されないと、栄養分が吸収できません。

 そう考えると人間も、植物も一緒ですよね。

 例えば人間だって、サプリメントだけを飲んで生き続けられませんが、

稲だって、ジャブジャブと化学肥料だけで育てることは難しいでしょう。

 ちなみに化学肥料漬けの畑は、冷たく固い土になってしまいますが、

有機栽培の畑は、柔らかく、温かいのです。

現場の土を触ってみると本当にビックリするくらい違います。

 

 以前、ある生産者がレンゲ農法で失敗した話を聞かせてくれました。

レンゲ農法とは、収穫後の田んぼにレンゲ草を生やして、田植え前には、

そのレンゲ草を肥料代わりに田んぼに鋤き込んでしまうという方法です。

 きれいなレンゲ草は、観賞用にもとてもいいし、肥料にもなるから一石二鳥だと

思ってやったそうなのですが、田んぼの中でじっくりと分解されて、

とんでもない時にチッソ過多(肥料が効きすぎ)になってしまい、

とてもまずいお米になってしまったというお話しでした。

 

 そんなわけで、有機栽培米ほど、技術の差が味の差になるということなのですが、

総体的に見てみると、有機栽培や特別栽培農家のほうが一般の農家よりも

美味しいお米をつくることに意欲のある方が多いため、やはり味でも、

特別栽培米や、有機栽培米に軍配が上がることが多いようです。

 

 ちなみに、化学肥料で栽培したお米は淡白な味、有機栽培だと滋味深くなる

とも言われています。

 

 それではまた来月!